監督:桑原智
【評】
満を持して描かれた原作のその後。
遊戯や海馬、城之内(アゴあり)、本田、杏子(イメチェン済)、獏良たち、そして刈田、御伽パパ、獏良パパ(初)に会える。
印象的なKCマークから幕を開ける本作。
量子ネットワーク、宇宙エレベータ、バーチャルリアリティなどのナウい設定が光る童実野町。
この街は、カードに、海馬に支配されていた…というぶっ飛んだ設定に、
「ムオンスタァではないッ!クァミダァ!!! 」と、若干眼がイってるビウムな海馬。
ブルゥアイズも、オルタナ、ネオ究極、カオスMAX(儀式)とどんどん進化形が登場。
オベリスク発掘や、カオスMAX・深愛白龍のお披露目、魔導契約の扉→破滅竜ガンドラX→高速詠唱→ファイナル・ギアスの流れ、マハード参上など劇場版ヒャッホオオオイな演出が良い。
そんなわけで決闘者の血の滾りを抑えきれなくなり3年ぶりに遊戯王OCGを再開した次第。
でも全体的にデュエルが大味。
「次元領域決闘」のため効果ダメージが主になったためか。
方界カード、ぐるぐる回ってたけど結局どういうコンセプトのテーマなのかわかりにくかった。デザインもカッコ良くないし。
光のピラミッドや超融合もそうだったように、やはり敵キャラはパワー勝負に限る。
たとえば最後のマハード召喚シーン、効果説明がないから王様ルールでゴリ押したように見えた。
王様がしゃべれないのなら、藍神君が説明してあげるべきじゃなかったろうか。
そして何より中盤がダレる。これはいただけない。テンポが悪い。
集合意識や記憶などの心理学チックなキーワードに対し、和希も(そして観客も)消化しきれていない印象を受けてしまった。
そのせいか藍神君のキャラが弱い(あと闇堕ち形がダサい)。
まあ王様が無言だったのは正解だったね。
出てきたときからしゃべらせないんだろーなーとは思っていたけど。ぶりぶりざえもんみたいに。
出てきたときからしゃべらせないんだろーなーとは思っていたけど。ぶりぶりざえもんみたいに。
【2021.10.13追記】
- 思い立ってBD版購入。なんだかんだ好きみたい。近所の古市やブックオフでストレージをあさる土曜日であった。
- ツリ目気味のキャラデザが人を選ぶか? 杏子はこっちのツリ目気味の方が好き。相変わらずおっぱいがでかい。
- 角田、御伽パパ、シャーディー(・シン)などの既存懐かしキャラに加え、新規で獏良パパが登場。城之内のミドリジャケットも懐かしさ無限大。やっぱり千年リングの中の人強し。
藍神君、棒気味。遊戯もかつて通った道ではあるが…。プラナってなんだ? - 「所詮我が記憶の道化に過ぎぬか」狂った独裁者の社長、復元した遊戯に満足できず。青眼ジェットを借り墓荒らし。今回の騒動はだいたい社長が掘り起こしたのが悪いが3000年のよしみなので許す。軌道エレベータもクラウドネットワークも量子コンピュータもなんでもござれ。もはや海馬帝国。それにしても社長、王様好きすぎでないかね(; ・`д・´)
- ネオ究極やオルタナティブ、カオスMAX、ディープアイズなど新規カードが大量にあり嬉しい。
- 次元領域デュエル、結局ある程度のレベルの決闘者ならモンスターのステータスを最大まで引き出せるので、ただの生贄なしルールなのでは。ずっと俺のターンする藍神君はご機嫌。
スタッフロールで遊ぶねえ! 千年パズルとか、Yu-Gi-Oh!とか。瓶子ーンもおるやんけ。 - 卒業を意識する面々。城之内はどうなるんや。
社長、「遊戯 オレ達のデュエルをするぞ」と、なんだかんだ表遊戯もある程度認めている模様。海馬がもはや主人公。海馬が誰より王様の再臨を信じている。それに応えた終盤の無言王さマハード。次元を超えた絆 逢えてよかったね。