Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

禅と日本文化

著者:鈴木大拙 訳:北川桃雄
評価:B+

【粗評】
Zen広報部長の大拙が、
日本の美術・剣道・茶道その他の底に流れる、Zenの影響を探る。
序文は西田幾多郎。ZenZenふたりはプリキュアMaxHeart
説話や作品の引用がとても多いので、説得力や深みがあるぞい(・ε・)

おそらく東洋人の最も特異の気質(テンペラメント)は、生命を外からではなく、内から把握することであろう。禅は、まさに、それを掘りあてたのである。

非均衡性・非対称性・「一角」性・貧乏性・単純性・わび・さび・孤絶性・その他、日本の芸術および文化の最も著しい特性となる同種の観念は、みなすべて「多即一、一即多」という禅の真理を中心から認識するところに発する。

禅匠にとっては、それゆえに最後の直覚というのは生死を超越することであり、無畏の境に到達することである。彼の「悟り」がこの点にまで熟してきたとき、もろもろの驚異がなし遂げられる。「無意識」は、そのとき、その特権ある弟子たち、諸芸の師匠たちに、その無限の可能性に対し瞥見を許すからである。


利休も武蔵も芭蕉も禅者であった。
彼らの内では二元的世界は消滅し、一元的世界が現前にひろがるのだ。

↓ ぼくのかんがえた「無心」のイメージ。



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