著者:石井彰
評価:B+
【粗評】
いつしか忘れられていた、再生可能エネルギー(以下、再E)の持つ大きなデメリット。
それは「環境破壊」。
生産・バックアップ電源の高コストだけが再Eの難点ではない。
再Eの限界を冷徹に見極めて、期待しすぎないようにしよう。
化石燃料利用の高効率化の方がよっぽどCO2削減には効果的だ。
暫定的な結論は、
「エネルギー源の動的な多様化と省エネ」。
確かに「面白みに欠ける」が、世の中そんなにウマい話はないということを再認識した。
かつて地上に存在した文明の環境破壊の様子を見ると、
エネルギー問題は今に始まったことではないことを実感する。
化石燃料を採り尽くしてしまうとき、人類は一体どうなっちゃうの?
エネルギー問題を冷静に、冷徹に見極めたい人に一読を薦める。
【学んだこと、生かしたいこと】
シェールガス革命により、文明社会は大きく延命した。
電力需要はエネルギー需要全体の1/5~1/4にすぎない。
日本は地形的に水力発電・バイオマス発電に適している。
原発のコストはほとんどが建設コストと維持費。
【その他・リンク】
『気候変動とエネルギー問題』
『里山資本主義』