Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

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文明が衰亡するとき

文明が衰亡するとき (新潮選書)
文明が衰亡するとき (新潮選書) [単行本]
著者:高坂正堯
評価:A

【粗評】
1981年刊行。未塩野七生だが、「塩野七生氏推薦!」の文字には抗えない。
ローマ、ヴェネツィア、アメリカ各文明の政治(+軍事)、経済(+技術)、精神の移り変わりを詳細に記述している。じつに面白い。
マサタカによれば、
「この書物は、比較的軽い気持で書いたということである。すなわち、衰亡の現象を過去の歴史に当たって解明しようという大それた気もないし、現代の工業文明に衰亡の兆がみられることについて警鐘を発しようという強い目的意識もない」
ということなので、読者も安心してローマ、ヴェネツィア、アメリカの「歴史散歩」といこうではないか。

【良かった場面/箇所】
・各文明の詳細な解説
・著者の執筆動機の適度なゆるさ


【問題点・疑問点】




【その他】