Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

国家

著者:プラトン 訳:藤沢令夫
評価:A

【粗評】
プラトン渾身の著作。ギリシャの光と風が紙からにじみ出ている(マジです)。
「〈正義〉とは何か」から始まる議論は、国家論・イデア論と移りながら、読者を思索の旅に誘う。
登場人物たちは、「風のように僕たちを運んでいくほうへと」、「議論の海を泳ぎぬ」いていく。
訳が平易で読みやすく、解説が70 頁ぐらいある。ありがとう令夫。

「~とするやろ。そしたら~こうなるやろ?」「せやな」式の対話感あふれる文体(訳?)で議論が進行。
ときには漫才かと思うような掛け合いがあるかと思えば、
「ついて行きます」「よしきた」といったアツい展開もあり飽きさせない。

非常に理解力があり、適切な方向に議論を誘導し、議論を深みあるものにしていく登場人物たち。
「うまい!」「まさにそのとおり」と励ましながら、なだめながら、彼らとの議論の海を泳ぎぬくソクラテス
そして、師ソクラテスその他を意のままに掌上で操り、考えを代弁させるプラトンおそるべし。

【学んだこと、生かしたいこと】
イデアの追求(・ε・)

【その他・リンク】