評価:B+
【粗評】
朝はわたし以外のすべてのものの上にやって来て、わたし以外のみんなは生きていた。
初・乙一。
タイトルの後ろ三文字を消したらきっと、みんな幸せ。
表題作『夏と花日と私の死体』と『優子』を収める。
ホラー小説開拓待ったなし。
誘拐事件、犬、茣蓙、ひも、アイス工場といった伏線の回収、
運搬がバレそうになるときの緊張感。上手い。
そして何より霊視点の導入が魅力。
本作の執筆当時、乙一が16歳だったというのが一番のホラー。
【学んだこと、生かしたいこと】
【その他・リンク】
弥生がどういう理由で犯行に及んだのか結局謎だが…まあいいか。
健くんがいやに冷静なのも…まあいいか。