Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

はつ恋

著者:ツルゲーネフ 訳:神西清
評価:B

【粗評】
哀愁漂うはつルゲーネフ。
もっとプリティでピュアピュアなお話かと思っていたらヒロイン21歳。
ジナイーダ女帝への恋慕が無残に踏みにじられた顛末を描く。

・・・・・・私は泣くまいと懸命になった。・・・・・・あの軽騎兵がねたましかったのである。
鬼になった彼女から、したたかピシャリと指をぶたれたとき、なんという法悦をわたしは感じたことだろう!
わたしは、勉強も読書もやめてしまった。郊外散歩や乗馬までも、やめてしまった。
いろんな空想が、働き始めた。わたしは、自分が彼女を敵の手中から救い出す有様や、血まみれになった自分が彼女を牢屋から奪い出す光景や、そしてとうとう彼女の足もとで死ぬ場面を、次々に心に描き出した。 
この思いがけない発見は、わたしを押しつぶしてしまったのである。・・・・・・一切は終りを告げた。わたしの心の花々は、一時に残らずもぎ取られて、わたしのまわりに散り敷いていた。――投げ散らされ、踏みにじられて。
【学んだこと、生かしたいこと】

【その他・リンク】