Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

日本が世界一「貧しい」国である件について

日本が世界一「貧しい」国である件について
日本が世界一「貧しい」国である件について [単行本(ソフトカバー)]
著者:谷本真由美
評価:C

現代日本人の貧しい心、貧しい社会。それらを容赦なく責め立てていく。そこには遠慮も慰撫も一切ない。
救いはないんですか!?
著者の文章は非常に口語的だが、なんともいえないキレがある。また、その表現(「ブレまくりのゴミ野郎」「DQN丸出し」etc...)や例え(「コミックマーケット魔法少女ボーイズラブの同人誌を売るのと変わりありません」「荒木飛呂彦はスタンドなんて馬鹿げてると言われてジョジョをやめたでしょうか?」etc...)は実に通俗的なので読む人を選ぶのは間違いない。

日本人の働き方・ムダだらけの教育制度・ムラ社会の桎梏・ドメ思考…誰もが感じている閉塞感・無力感を代弁してくれる。胸がすくような思いがすること請け合いだが、それで満足しまっては、著者に「ブレまくりのゴミ野郎」と罵られてしまう。日本が確実に没落していくこれからの日本に必要なこととして、著者は以下の三つを挙げる。
1. 働き方を変える
2. 自分のこととしてか考え行動する
3. 多様性を受け入れる

“自分で考えたり行動するための「道具」や「材料」は十分すぎるほどそろっているのに、今の日本人の多くは、そのような「道具」や「材料」があることのありがたさが全くわかっていないようなのです。このように恵まれた環境にある、ということがわかっていないことが、日本の人たちの最大の不幸かもしれません”

何でも人任せで、自分で責任をとりたくないのです。無責任でずるくて、怠け者の人が多いのです。日本人が勤勉で責任感があるというのは大嘘だと思います。自分で考えることも、提案することも、行動することも、リスクを負うことも嫌な人達が多いのです

何も言わないこと、受け身であること、言われたことやある物をそのまま信じてしまうことは、誰かにとって都合が良いだけで、自分にとっては何も良いことがないのです

(↑太字原文ママ