Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

FACTFULLNESS/ファクトフルネス

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
【概要】
著者(監督):ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング

ロンランド 訳:上杉周作、関美和

これは読むべき本!

「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう」

といった先入観に囚われないための「ファクトフルネス」習慣導入を推奨する。

まずは三択クイズでお前らはチンパン以下や! と賢しらな者たちの鼻っ柱を折った後、我らが陥りがちな10項目のバイアスを解説。

データの数々や失敗エピソードの数々からは、厳しくも鷹揚な著者の姿が見えてくる。ただ、あとがきで著者死亡が判明。涙。

 

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【詳細】

<目次>

  • 第1章 分断本能「世界は分断されている」という思い込み
  • 第2章 ネガティブ本能「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み
  • 第3章 直線本能「世界の人口はひたすら増える」という思い込み
  • 第4章 恐怖本能「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み
  • 第5章 過大視本能「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
  • 第6章 パターン化本能「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
  • 第7章 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
  • 第8章 単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
  • 第9章 犯人捜し本能「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
  • 第10章  焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
  • 第11章  ファクトフルネスを実践しよう

 

<メモ>
医師・大学教員だった著者。

偏見や思い込みに染まっていると間違えるクイズや、自身の思い込みを幾たびも書き換えてきた経験談を数多く紹介し、ファクトフルネスの大切さを説く。

自分に対する厳しい謝辞のありがとうラッシュを見ていると、著者のええやつさが伝わってくる。

 

あなたは、次のような先入観を持っていないだろうか。
「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう」

 

世界はあなたが思うほどドラマチックではないからだ。健康な食生活や定期的な運動を生活に取り入れるように、この本で紹介する「ファクトフルネス」という習慣を毎日の生活に取り入れてほしい。訓練を積めば、ドラマチックすぎる世界の見方をしなくなり、事実に基づく世界の見方ができるようになるはずだ。たくさん勉強しなくても、世界を正しく見られるようになる。判断力が上がり、何を恐れ、何に希望を持てばいいのかを見極められるようになる。取り越し苦労もしなくてすむ。

 

〇第1章 分断本能「世界は分断されている」という思い込み

☞大半の人がどこにいるかを探そう

 (対数正規分布で4グループに分けよう。developped countriesの思い上がりを破砕する)


〇第2章 ネガティブ本能「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み

☞悪いニュースのほうが広まりやすいと覚えておこう

(悪いニュースのほうがよく報道される。ボラティリティの上下動はあってもトレンドはいい方向に向かっている世界)

 


〇第3章 直線本能「世界の人口はひたすら増える」という思い込み

☞直線もいつかは曲がることを知ろう

微分係数もいつかはサチる。外挿に注意)

 

 
〇第4章 恐怖本能「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み

☞リスクを計算しよう

(低いリスクを過大評価しない 「福島の原発事故による被ばくで亡くなった人は、ひとりも見つかっていない」の言葉に勇気づけられる) 

 


〇第5章 過大視本能「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
☞数字を比較しよう

(相対値や全体に対する割合、ひとりあたりの量に着目)

 

 

〇第6章 パターン化本能「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み

☞分類を疑おう

(「自分以外はアホだと決めつけないようにしよう」)

 

 

〇第7章 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
☞ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めよう

(人は変わる。国も変わる。常識も変わる。知識をアップデートすること、運命論に逃げないこと)

 

 

第8章 単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
☞ひとつの知識がすべてに応用できないことを覚えておこう

(多角的に世界を見る。少ない指標で世界を割り切らない)

 

〇第9章 犯人捜し本能「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
☞誰かを責めても問題は解決しないと肝に銘じよう

陰謀論に逃げない)

 

〇第10章  焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
☞小さな一歩を重ねよう

 

 

<Gapminder Tools>

www.gapminder.org