Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

ガンジー自伝

ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

【概要】
著者(監督):マハトマ・ガンジー 訳:蠟山芳郎

ガンジーが自分の心を見つめながら、政界入りするまでを回顧する。内向的な青年がサッティヤーグラハ闘争やアーシュラム道場経営を指導していくさまには、運命的なものを感じる。自己省察をたえず続け、己の真実に誠実に生きる内省的な性格が怠惰な民衆をも動かしたのだなあ。非暴力・不服従。後半は若干退屈。


【詳細】

芝居本でラーマーヤナの登場人物にあこがれ、散歩の習慣を身につけ、サンスクリット語をかじった少年の日々。

肉食と肉欲を避けようと努力した若き日々。

どもりや英語、ホームシックや習い事など悩みの多い中で、生活や性格の改造のよろこびを知った英国時代。

弁護士の職務を通じ、真実への探求心を養い、人種差別・カーストへの静かな怒りを蓄えサッティヤーグラハ闘争に目覚める南アメリカ・インド時代。

この人格陶冶マイスターがやがてインドの民衆を導く者になろうとは、誰も知る由はなかった。

精神の分野で行なったわたしの実験を、ぜひ話しておきたいのだ。(中略)
わたしがなしとげようと思っていることーーここ三十年間成し遂げようと努力し、切望してきたことは、自己の完成、神にまみえること、人間解脱モクシャに達することである。この目標を追って、わたしは行き、動き、そしてわたしの存在があるのである。語ったり、書いたりするやりかたによるわたしの行為のいっさいと、政治の分野におけるすべての私の冒険は同じ目的に向けられている。(中略)
わたしはこれまで深い自己省察を続けてきたし、徹底的に私自身を調べまわった。(中略)
私自身を判断するに当たって、できるだけきびしく誠実であることに努めよう。

 

<ガン爺のゆるふわエピソード>

あのころのことといえば、ほかの児童といっしょになって、私たちの教師をありとあらゆるあだ名で呼ぶことを習った以外は、何一つ覚えていない。

 

<内向的な性質>

いつも、非常な引込み思案で、だれとも交際するのを避けた。書物と課業だけがわたしの伴侶だった。

 

わたしは臆病者だった。わたしはいつも、どろぼう、幽霊、それから蛇の恐怖につきまとわれていた。夜中に戸外に出ることも、わたしはなかなかしなかった。

 

私の体質的はにかみは何も都合の悪い言葉ことではなかった(中略)

その最大の恩恵は、そのおかげで、考えを抑制する習慣ができたしまったことだった。

経験によって、わたしは、沈黙こそ真実の信奉者に対する、精神修養の一部であることを教えられた。(中略)

実をいうと、わたしのはにかみは、わたしの楯であったのである。わたしはそのおかげで、大きく成長することができた。それは、真実を見分けるのに、わたしの助けになってくれた。

 

こういうの見ると内向的でもいいんだって安心するね。

 

 

私自身を無に帰せしめなければならない。人は、自由意志から、自分を同胞の最後の列に 置くようにならないかぎり、救いはない。非殺生は、謙譲の極限である。

 

<サッティヤーグラハ>

わたしは、インド人の運動を「サッティヤーグラハ」、すなわち、真実と愛、あるいは非暴力から生まれる力、と呼び始めた。

 

非真実は存在すらしないのだから、その勝利はありえない。そしてあるところのものである真実は、けっして破壊されえないものである。これがサッティヤーグラハの教義の神髄である。

 

<関連図書>

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