【概要】
著者(監督):山田洋二
武田鉄也が主人公かと思いきやストーリー開始役兼引き立て役。当然ながら高倉健が主人公のロードムービーで、北海道に行きたくなった人も多いのでは。
鉄也の前では九州男児なKenであるが、倍賞さんへのアプローチが奥手だったり、かつての棲家の近くまで来るとウジウジし出したりするところは人間味があってよい。
【詳細】
<あらすじ>
略。
<印象>
- 革ジャケのKENがもはや様式美。お前のような奴とかけて、草野球とときます。その心は。⇒「みっと(ミット)もない」、「おなごは壊れやすいもんなんじゃ」などと九州男児ぶりを見せつけるKENだが、実は暗い過去があった。倍賞さんから声かけられるまで不器用ストーキングを続けるKENの姿に自分を重ねてしまった。
- ロン毛のプー太郎となり北海道へ行く男は当然武田鉄也。道民を百姓呼ばわりしたり盛っていたりと、うるさくいけ好かないが、KENや内気な女との交流でちょびっと成長。ロードムービー感も良い。
- そんな彼らを乗せて、フィルムは約束されたラストシーンに向かって進んで行く。そう、夕張のハンカチハウスを見に行くのだ。直前で弱気になるも引っ張っていく。ここでの役割の逆転がいいんだな。そして行ってみると…めっちゃハンカチついてるーーー!
- 「渚のシンドバット」「なごり雪」などの70's曲はもちろんのこと、ほかにもアルミのプルタブ構造が古かったり、電車を「汽車」といったり、物価が現在の1/3程度だったりと70's感がものすごい。北海道ステマ映画でもある。