【概要】
著者(監督):辛酸なめ子
O蔭やF葉などの女子校研究の一環。濃密な友情とプラトニック・ラヴ、シスターへのカンチョーなどのイタズラ、男性教諭の処世訓など、女子校で失ったものと得たものなど、女子高のホントとウソを垣間見られる。
ヘタウマな女子校生の類型化イラストが面白い。
異性の視線から隔絶されのびのび育った女性には憧れる。鼻毛が出てたり、ガニ股だったり、お化粧に慣れてなくてもいいよね!
【詳細】
東京近傍の女子高に関し、現役生や卒業生に聞いた内容をまとめる。
著者自身も女子高出身なので、概ね温かい視点で綴られる女子高ライフ。
「当時はどんなに大変でも、過ぎてしまえばすべて美しい思い出です」
「私の通っていた女子高はブサイク蔑視など皆無の野生の楽園でした。皆、第二次性徴の不格好さ全開で自由奔放に自己主張していました」
けっこうエッチな内容が多いが若さを持てあましているあたりに好感が持てる。
「科学の公式というのは男の劣情を萎えさせる絶好の貞操帯にかもしれない」
「推定処女率100%の女子が、虫をおびき寄せる手練手管について淡々と発表するのはかなりシュールな光景」