Javaさんのお部屋・改

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

神話・宗教・思想・哲学

時間と自己

【概要】著者(監督):木村敏 精神病理学者が、分裂病・鬱病・癲癇患者の治療から把捉した彼らの時間観を通じ、「もの」と「こと」、「時間」と「自己」などに関し哲学的な思索にとりかかる。 アリストテレスの時間観、ベルグソンの「純粋持続」やハイデッ…

イスラーム思想史

【概要】著者(監督):井筒俊彦 『イスラーム哲学の原像』の増補版といった観がある。畢竟、神の座・神と人との距離をめぐる知的冒険の歴史。時代・場所・民族を離れた純然たる思想・哲学・宗教なぞ存在しない。やっぱり著者、言語哲学的観点からの興味が強…

天文の世界史

【概要】著者(監督):廣瀬匠 5000年にわたる天文史を概観する。人文系の内容。天文にかかわる言葉の由来や神話などのよもやま話も適宜挿入され楽しい。今ではオカルトと一蹴されるような思想や理論が古代では科学だったのだなあ。 【詳細】多様な宇宙観・…

中空構造日本の深層

【概要】著者(監督):河合隼雄『古事記』ツクヨミ影薄すぎ説を軸に、日本人の心理に横たわる中空構造を考察する。後半はイマイチかも…。 【詳細】 日本の組織で調整型のリーダーが好まれる理由の一端を説明してくれる。 日本人の思想傾向を自覚しておこう…

ケルト 再生の思想

著者(監督):鶴岡真弓 【概要】 農事暦や生命循環の思想に強く結びついたケルト的「基層」の上に、キリスト教の祭暦や思想が覆い被さっている。ハロウィンや「ワルプルギスの夜」などについて詩作したい人向け。他地域でも土俗宗教と普遍宗教の関わりなど…

釈迦

著者(監督):武者小路実篤 【概要】 実篤の釈迦伝で戦前のベストセラー。岩波文庫の『スッタニパータ』や『大パニニッパーナ経』などの釈尊伝よりも平易で一般向け。釈迦、ほぼ悟っているがまだ人間味を少し残している。 【詳細】実篤曰く、「僕はむずかし…

カラマーゾフの兄弟

著者(監督):ドストエフスキー 訳:原卓也 【概要】 (上)キャラ紹介〜大審問官 3年の時を超え原マーゾフで再読中。ロシア的、カラマーゾフ的な人々が情動のままに動き、暴れ、喋る。尖ったキャラ造形や長尺セリフには作家性が、ゾシマの教えや大審問官な…

千の顔を持つ英雄

著者(監督):ジョーゼフ・キャンベル 訳:倉田真木ら 【概要】 出立、イニシエーション、帰還。「行きて帰りし物語」のさまざまなパターンを収集・分類した。古今東西の創世神話・英雄伝が入り乱れ、脳内で英雄たちが好き放題に暴れ回る。物語を書きたい人…

西田幾多郎とは誰か

西田幾多郎とは誰か (岩波現代文庫) [文庫]著者(監督):上田閑照【概要】哲学論文はもちろん、書簡や短歌、書などを読み解きながら、西田幾多郎という人間、彼が残した思想に触れようと試みる。曰く、「我々の最も平凡な日常の生活が何であるかを最も深く…

キリスト者の自由・聖書への序言

キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫) [文庫]著者(監督):M・ルター 訳:石原 謙 【概要】最新テクノロジーの活版印刷を使って旧約・新約聖書のまことの心を伝えようとしたパンフ。行よりも信、他力本願、往相・還相っぽい思想が浄土真宗っぽくてシ…

勉強の哲学

勉強の哲学 来たるべきバカのために [単行本(ソフトカバー)]著者(監督):千葉雅也【概要】勉強を哲学した。ツッコミとボケの巧みな連携で固定と流動を絶えず行き来し、学問の頂を目指し続けろ。言葉は比較的柔らかいが、内容は以外と硬派。【詳細】「ノ…

暗黙知の次元

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫) [文庫]著者:マイケル・ポランニー【概要】要素の集合は全体にあらず。複雑系や自己組織化、脳や生体機能の統率など、20c後半に明らかになった「創発」科学の知見を例に引き、科学哲学を展開する。難解というより晦渋な文体に…

チベット旅行記

チベット旅行記(上) (講談社学術文庫) [文庫]著者:河口慧海【概要】明治時代に真の仏典を求め、鎖国中のチベットに乗り込んだ変な僧の冒険活劇。寒さや高山病や熱病で何回も死にかけたり、ヒマラヤ山脈近傍国のVIPと友達になったり、原始仏教の斎戒を保った…

獄中からの手紙

ガンディー 獄中からの手紙 (岩波文庫) [文庫]著者:M.K.ガンディー 訳:森川達雄評価:B+【概要】サッティーヤ道場の門人に宛てたストイックな戒律集。大いなるものへの献身と融和、不撓の決意など、汎宗教的な人間の本質をひたむきに追い求めている。解説…

文語訳 新約聖書 詩篇付

文語訳 新約聖書 詩篇付 (岩波文庫) [文庫]著者:評価:A【概要】4福音書のみ読了。内容はおなじみ神の子の言行録。福音書ごとに内容の取捨選択や認識の差異はあれど、四回も同様の物語を読まされるので世界宗教の大まかな脳内回路形成には十分。古今東西変…

死者を弔うということ

死者を弔うということ: 世界の各地に葬送のかたちを訪ねる [単行本] 著者:サラ・マレー 訳:椰野みさと評価:B+【概要】世界各地の葬送儀礼のかたちに関するノンフィクションもといエッセイ。現地ルポタージュと著者の経験、そして豊富な引用がちりばめられ…

南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏―付・心偈 (岩波文庫) [文庫]著者:柳宗悦評価:A【概要】浄土系三宗の発展史(行⇒信⇒念仏)を、宗祖の言葉を辿りながらあざやかに解説していく。とりわけ一遍の功績を称揚する。透徹した大乗仏教の論理とその平易な解説、そして衆生に向けられ…

ぼおるぺん古事記

ぼおるぺん古事記 (一)天の巻 [コミック]著者:こうの史代評価:B+【概要】【詳細】史代がまじめにふまじめ古事記を漫画化。国生み、黄泉行き、雨の岩戸引きこもり事件、ヤマタノオロチ退治、オオクニヌシの試練、天孫降臨、国譲りなどでおなじみ。鶴の恩返…

イエス伝

イエス伝 [単行本]著者:若松英輔評価:B+【概要】四福音書はもとより、詩人、思想家、哲学者の「コトバ」を引きながら、イエスの生涯やキリスト教を言語哲学的に読み解く。若干言葉回しがかったるいが、まあ面白い。【詳細】史実にあまりに重きを置き「科学…

沈黙

沈黙 (新潮文庫) [文庫]著者:遠藤周作評価:A【概要】自らをキリストになぞらえ、殉教の情熱に燃えるパードレが、如何にして棄教するに到ったのか。矜持、侮蔑、欺瞞、韜晦、確信。その心理プロセスにはゼンチョ(異教徒)ならずとも心を動かされる筈だ。【詳…

ブッダ最後の旅

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫) [文庫]訳:中村元評価:B+【概要】繰り返しが多すぎるので差分だけにして。歴史的人物としての釈尊と超越者としての彼が混淆している。その臨終でアーナンダやチュンダに見せたやさしさは真実だったと信じたい…

我と汝・対話

我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1) [文庫]著者:マルティン・ブーバー 訳:植田重雄評価:A【概要】”Ich-Du”(我-汝)と"Ich-Es"(我-それ)の絶えざる往還という、一見東洋的な「関係」に焦点を当てた哲学的論考。WWⅠが近代西洋にいかに大きな影響を与え…

東洋的な見方

新編 東洋的な見方 (岩波文庫) [文庫]著者:鈴木大拙 編:上田閑照評価:B+【評】「東洋文化の意義を高揚したい」禅爺(ZEN-G)。 「われわれ東洋人の心理は、知性発生以前、論理主義万能主義以前の所に向って、その根を下ろし、その幹を培うことになった」…

日本人の思惟方法

日本人の思惟方法〈普及版〉 [単行本]著者:中村元評価:B+【評】あらゆる仏教経典や思想書、その他文献を渉猟し、外来思想の受容および変容の経緯、言語、習慣の特徴から日本人の思惟方法を探る試み。『海と毒薬』『風土』『失敗の本質』などと一緒にどうぞ…

『維摩経』『勝鬘経』

『維摩経』『勝鬘経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:B+【評】安心と信頼の漢訳+サンスクリット訳(+チベット訳)で贈る、大乗仏典シリーズその三。『維摩経』『維摩経』の中心思想は、一語でいうならば、この章の表題に出ているように、…

『法華経』

『法華経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】「『法華経』は大乗経典のなかの代表的な経典で、昔から「諸経の王」とよばれ、もろもろの経典のなかの最高のものであるとして、広くアジア諸国で信奉されてきました」。釈尊すべてを観る。…

小さな倫理学入門

小さな倫理学入門 (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita) [単行本]著者:山内志朗評価:B【評】泥だらけのときに、泥だらけの手で触れられるような倫理学、私が知りたいのはそういった倫理学なのです。関連文献で語られている内容をヒントに、倫理にま…

西洋中世の男と女

西洋中世の男と女―聖性の呪縛の下で [ハードカバー]著者:阿部謹也評価:B+【評】『緋文字』なる小説や、高村光太郎の 「駄目だ。早く帰つて心と心をしやりしやりと擦り合せたい。寂しいよ」から説き起こして、西洋中世の男女に関するオカシな慣習や法律がな…

風土

風土―人間学的考察 (岩波文庫) [文庫]著者:和辻哲郎評価:B+【評】旅行体験、逸話、文学作品、思想書など縦横に例を引き、気候の類型を挙げ、風土と人間の相互作用をときぐほぐそうと試みる。春風は花を散らす風でありあるいは子供を海に嬉戯せしめる暑さで…

中世賎民の宇宙

中世賎民の宇宙―ヨーロッパ原点への旅 (ちくま学芸文庫) [文庫]著者:阿部謹也評価:B+【評】「総じて歴史研究といういうものは、(略)外にある出来事、自分が対象とする出来事と同じ事を内面に発見する作業です」というアベキンおなじみの言葉を念頭に置き…