Javaさんのお部屋・改

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

春の戴冠

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著者(監督):辻邦生 【概要】 (1) メディチ家の庇護のもと、この世の春を謳歌していたフィオレンツィア。そんな在りし日の街と人々の想い出を老人が手記にて語っていくスタイル。ささやかな冒険や恋、進路の選択――春風駘蕩とした日々に南欧の風が草花の…

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

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著者(監督):新井紀子 【概要】 「東ロボくん」「RST(リーディングスキルテスト)」プロジェクトを通じ把捉したAI技術の限界と読解力の重要性を説く。読解力格差が収入・AI代替性格差に直結する恐怖を描き、読解力の養成に重きを置くよう警鐘を鳴らす。言…

問題解決大全

著者(監督):読書猿 【概要】 「ロジック・ツリー」「フェルミ推定」から「KJ法」「リフレーミング」まで古今東西の問題解決メソッドを集めた。曰く、「問題解決を学ぶことは意志の力を学ぶこと」。「レシピ」⇒「サンプル」⇒「レビュー」の三段構成が理解…

超AI時代の生存戦略

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著者(監督):落合陽一 【概要】 「計算機親和性」「Work as Life」など、 リンク 切り口は面白いが、やや言葉足らずで系統立っていない。これでは凡百のビジネス書風になってしまうので、著者に興味がある人は『日本再興戦略』を読むことを勧める。 あ、で…

オスマン帝国500年の平和

著者(監督):林佳世子 【概要】 多民族帝国オスマン帝国の興亡もとい攻防もとい光芒を辿る。読みやすく面白い。ハプスブルグ家、ヴェネチア、イランやエジプト王朝など周りが敵だらけの中、アナトリアとバルカン半島を中心に王朝を存続させ続けたしぶとさ…

侏儒の言葉・西方の人

著者(監督):芥川龍之介 【概要】 「人生は落丁の多い書物に似ている。一部を成すとは称し難い。しかし兎に角一部を成している」など、皮肉な寸言で世界や人間心理の要諦を切り出さんとする。博識かつ鋭敏ではあるが、表層を掬っただけでその深奥には達し…

承認をめぐる病

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著者(監督):斉藤環 【概要】 「キャラ」にまつわる悲劇、「コミュ力」の顕在化など、「承認」をめぐる現代人の心の問題を精神医学的に分析する。若者は「キャラ」からの逸脱を恐れるあまり「変化」を信じられない、ととの論考には思うところがあった。エ…

日本再興戦略

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著者(監督):落合陽一 【概要】 現代の魔法使いが「デジタルネイチャー」的未来を提示する。話の解像度はやや粗いが、こういった大きな物語を広範に語れる人間は貴重。テクノロジーだけでなく「近代の超克」「東洋の復権」という哲学的・歴史的テーマもあ…

夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

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著者(監督):赤松啓介 【概要】 卑俗な視点から近代日本のムッツリな虚構を暴く。常識はアップデートされていくものだ。近世日本の残滓が大正まで命脈を保っていた点や、性教育がムラのシステムに組み込まれている点は面白い。柳田民俗学や公権力への反骨…

お店の解剖図鑑

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著者(監督):高橋哲史 【概要】 内装や外装・家具の配置など、飲食店その他のお店の中身を解剖していく。何気なく利用しているお店のインテリアの裏にも、演出のための計算とアートがある。冷徹なコラムがピリッと効く。 【詳細】 アイソメイラストが飽き…

孤独とセックス

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著者(監督):坂爪真吾 【概要】 ちょっと刺激的なタイトルだが、中身はマジメに「社会学」している。 既存の・お仕着せの意味を離れ、孤独の中で自分の興味の在処やコンプレックスを知り、生きる動機や意味を自ら生み出すこと。身体的・具体的なリアルを求…

昭和16年夏の敗戦

著者(監督):猪瀬直樹 【概要】 急ごしらえの「総力戦研究所」で「模擬内閣」が導いたシミュレーション結果と、実際の歴史を重ね合わせながら、旧憲法の欠陥や主観に頼った意志決定を浮き彫りにする。総力戦シミュレーションが本当に行われていたことや、…

半生の記

著者(監督):松本清張 【概要】 小説で身を立てるまでの半生記。貧しく地味で展望もない。「絶えずいらいらしながら、それでいて、この泥砂の中に好んで窒息したい絶望的な爽快さ、そんな身を虐むような気持が、絶えず私にあった」。慣れない商売や苦労が…

不死身の特攻兵

著者(監督):鴻上尚史 【概要】 「不死身の特攻兵」佐々木伍長の戦歴と存命時のインタビュー、そして特攻作戦の総括と日本人の精神構造。現代に依然残る命令者の欺瞞には暗澹とした思いになるが、日本的組織が陥りがちな精神構造をあらかじめ知っておくこ…

何が私をこうさせたか

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著者(監督):金子文子 【概要】 「不逞」な輩となった著者が、貧苦と失望に塗りたくられた暗黒半生を記した獄中手記。出てくる人物どいつもこいつもクズばかりで胸糞悪いが、そんな環境で著者が学問を求めた続けたのは興味深い。家族がこんなことにならな…

時計の科学

著者(監督):織田一朗 【概要】 日時計からクオーツ時計まで、時計・時間の歩みを概観する。エネルギー変換装置である時計の精度向上・構造の変化を見ていると、その時代時代における科学技術の最先端を詰め込まれていたのが時計だったのだと感ずる(それ…

リーダーの現場力

著者(監督):迫俊亮 【概要】 ふつうの会社のふつうの人・現場の人間にはロジシンから導かれた正論より、一緒に汗を流す姿が心を開く鍵だ。信頼は、小手先のテクニックより人格から育つ。周囲の眼は己を磨く鏡だ。相手に共感し共働し、異なる職能に敬意を…

投資信託の超入門書

著者(監督):湯之前敦 【概要】 銀行に預けてもATM手数料に惨敗する程度の利息しかつかないなら、つみたてNISAあたりでコツコツ運用しようということでお勉強。当り前田のクラッカーだが、リスクを取らずしてリターンはない。年率3%くらいは欲しいが...。 …

ライフハック大全

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著者:堀正岳 【概要】 人生を楽しくする/効率を上げる/良い習慣を身につけるためのコツや考え方・道具を、250個集めてみました。1個でもいいから生活に取り入れると世界の解像度が上がるかも。ディジタル系の話はナウすぎて流し読みしてしまったが…。 【…

勝手にふるえてろ

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著者:綿矢りさ 【概要】 映画の影響で読んじゃう。地の文(?)とモノローグ、妄想と現実が混淆した文体が主人公ヨシカの内面描写を助ける。 「新品だった傘についたまま、手垢がついてぼろぼろに破れかけてきたのにまだついてる持ち手のビニールの覆い」(…

リーダーの教養書

著者(監督):いろいろ 【概要】 時代を超えた「普遍的な知恵」を学ぶための本130冊を、各分野の識者(出口や森田真生など)が推薦する。こういうブックガイドは一冊でもいいのが見つけられればよしとする。 【詳細】 <教養って?> 時代を超えた「普遍的…

ケルト 再生の思想

著者(監督):鶴岡真弓 【概要】 農事暦や生命循環の思想に強く結びついたケルト的「基層」の上に、キリスト教の祭暦や思想が覆い被さっている。ハロウィンや「ワルプルギスの夜」などについて詩作したい人向け。他地域でも土俗宗教と普遍宗教の関わりなど…

実はおもしろい経営戦略の話

著者(監督):野田稔 【概要】 孫子やクラウゼヴィッツなどの戦争論を眺めたあと、「差別化戦略」やPPMなど経営戦略論概論が開講する。具体例が多く読みやすい。「実は」や表紙からライト層向けだが、入門書の入門書としては及第点。けして表紙に惹かれて買…

時間とはなんだろう

著者(監督):松浦 壮 【概要】 ニュートン力学、相対論、電磁気学、量子力学、そして量子重力理論など、科学理論統一の歴史を概観する。定性的なストーリーを頭に入れてから定量的な学習をすると定着しやすいと思う。相対論や共振、くりこみの説明はわかり…

釈迦

著者(監督):武者小路実篤 【概要】 実篤の釈迦伝で戦前のベストセラー。岩波文庫の『スッタニパータ』や『大パニニッパーナ経』などの釈尊伝よりも平易で一般向け。釈迦、ほぼ悟っているがまだ人間味を少し残している。 【詳細】実篤曰く、「僕はむずかし…

エンジニアの生存戦略

著者(監督):匠習作 【概要】 「激しい知的好奇心がなければエンジニアの仕事は苦痛でしかない」。技術史や技術士試験推し以外は「聞いたことあるような話」だったので、特に手元に置いておきたいとは思わない本だった。 【詳細】略。

アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡

訳:沓掛良彦 横山安由美 【概要】 書簡体に託した愛と信仰の告白。まさに事実は小説よりも奇なりで、運命は彼らに肉薄していた。900年前の人間のあつき血汐、いまと何ら変わることのない人間の愛欲と悲哀を感じる。行間からエロイーズの「そんな言葉を聞き…

現代暗号入門

著者(監督):神永正博 【概要】 「共通鍵暗号」「公開鍵暗号」「ハッシュ関数」等に関し、一般向けに解説。正直中盤からキツくなる。ICカードやネット決済、ビットコインなど、最新テクノロジーが暮らしに浸透していることを実感する。暗号は数学、わけて…

LIFE SHIFT

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著者(監督):L.グラットン A.スコット 訳:池村千秋 【概要】 100年の生が現実味を帯びてきた。流動性と融通性、そして不確定性を御しながら長規制を前向きに乗り切っていかなければならない。仕事やパートナー選び、余暇時間の使い方まで多岐にわたる内容…

高村光太郎詩集

作・編:高村光太郎 【概要】 前半はイマイチだが後半から光速に到達。「光」太郎だけに、まばゆい光を求めて邁進する意志を随所に感じられる。口語にこだわった光太郎の面目躍如を見よ。 【詳細】「道程」「雨にうたるるカテドラル」『千恵子抄』などの名品…