Javaさんのお部屋・改

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

敵兵を救助せよ!/駆逐艦「雷」工藤艦長と海の武士道

【概要】著者(監督):惠隆之介 元江田島の著者が駆逐艦「雷」艦長・工藤俊作中佐を顕彰すべく筆を執った。 「〇これ」でおなじみ、スラバヤ沖海戦での英国海軍将兵救出劇をクライマックスに据えた工藤の評伝。旧海軍に余裕がある時期だったからできたこと…

「砂漠の狐」ロンメル/ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

【概要】著者(監督):大木毅 ドイツ第三帝国の「名将」ロンメルの神話を検討する。呉座勇一を見習ってロンメル観を更新したかった模様。 WWⅠでの山岳戦、WWⅡ西部戦線の緒戦・北アフリカ戦線での戦績を振り返り、彼が師団長クラスでは優秀だが、軍団長・軍…

徳川家康/われ一人腹を切て、万民を助くべし

【概要】著者(監督):笠谷和比古 日光東照宮に行った影響で。そして家康のこと昔からわりと好きだったので。 東照神君・家康の本格的評伝。膨大な参考文献が硬そうな印象を与えるが、意外と読みやすい。家康の生涯をたどりつつ戦国時代も概観できる(近代…

興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後

【概要】著者(監督):杉山正明 13~14世紀のモンゴルがユーラシア大陸を席巻したのは、多数の人々を統合・統御・統治するシステムあってこそだった。モンゴル帝国の成立とその画期性、そして軍事・政治・経済・思想など多岐にわたる帝国システムの遺産を説…

インディアスの破壊についての簡潔な報告

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【概要】著者(監督):ラス・カサス 訳:染田秀藤 カリブ海やメソアメリカ周辺、南アメリカ北部で征服者(コンキスタドール)どもが行った「破壊、殺戮および残忍な所業について語るのは明らかに至難の業であり、記すのもほとんど不可能に近く、耳にするの…

忘れられた巨人

【概要】著者(監督):カズオ・イシグロ 訳:土屋政雄 まさかのファンタジー。登場人物がみんなボケ気味で、語り口も時系列が不明瞭なせいか、たびたび猛烈な睡魔に襲われた。カズオ先生のもやもやした文体も瞼を重くする。 主なトピックは老夫婦の出立、戦…

タロットの秘密

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【概要】著者(監督):鏡リュウジ 乙女な心境だったので思わず買っちゃう。タロットカードの起源や沿革、様々に与えられた寓意性や数々の版の存在、絵札の紹介や実際の使い方(あそびかた)など、タロットのおおよそがわかる。ジョジョ三部をはじめ、いろん…

国際線機長の危機対応力 

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【概要】著者(監督):横田友宏 機長・副機長の仕事を紹介し、機長はシステムオペレーターだけでなくチームリーダーとしての能力も必要とされることを説明。まさに賢者(愚者は成事に闇く、智者は未萌に見る『戦国策』)。やや説教臭いがリーダー論としても…

英語の歴史

【概要】著者(監督):寺澤盾 ドイツ語との類似点、人称代名詞の格変化、語彙の豊富さ(雑駁さ)、スペルと発音の乖離など、英語の謎が明らかに。英国の歴史と合わせて考えるとよくわかる。言語学的には結構コアな話が多いのだが、小ネタが多くて読みやすい…

FACTFULLNESS/ファクトフルネス

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【概要】著者(監督):ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング ロンランド 訳:上杉周作、関美和 これは読むべき本! 「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり…

総員起シ

【概要】著者(監督):吉村昭 海難事故の暗い秘密、沖縄戦に従軍した理髪師、伊号第三十三潜水艦沈没および引揚などの五短編を収録。人間が歴史の大いなる力につき動かされて動き回るさまを、著者お得意の淡々とした筆致で克明に描く。どれもずっしり重いが…

満潮の時刻

【概要】著者(監督):遠藤周作 太宰の『パンドラの匣』みたいに、主人公が入院する。 出征していないこと・生き残ったことへのうしろめたさ、入院中の心境や手術の描写、他の入院患者や看護婦・妻との交流には著者の経験が生きている模様。 『沈黙』のパイ…

ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来

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【概要】著者(監督):ユヴァル・ノア・ハラリ 訳:柴田裕之 あらゆる事物のデータ化が進む21世紀に対し問題を提起する。 20世紀に長足の進歩を遂げた核兵器や医療などのテクノロジーは、それまでの人類が数千年も課題としてきた飢饉・疫病・戦争を、技術的…

"きれいな字"の絶対ルール 

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【概要】著者(監督):青山浩之 「きれいな字」は「配慮のある字」。ふせんや赤字修正など、「字を書く機会が減ったからこそ、手書き文字の価値は高まっている」。悔しいが文字のきれいさが与える印象が大事なのは間違いない。 【詳細】 そこで本書では、脳…

日本の歴史5 王朝の貴族

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【概要】著者(監督):土田直鎮 藤原氏の勢力伸長と摂関政治の完成を主軸に描く。当時の宮廷政治劇はもちろんのこと、中央政権の運営を担っていた彼らの衣食住や人生観・世界観などを窺い知れる『源氏物語』を読んでいるとわかりやすいと思う。 【詳細】 <…

三島由紀夫紀行文集

【概要】著者(監督):三島由紀夫 編:佐藤秀明 ミシマの紀行文(死語?)を集めた。 世界一周で「感受性を濫費」した彼は、ギリシャやリオに多くのページを割く。やっぱりギリシャが大好きな模様。 ニューヨークで映画『羅生門』の評価を聞いたり、リオで…

苦界浄土

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【概要】著者(監督):石牟礼道子 「ユーキ水銀で溶けてしもうた魂ちゅうもんは、誰が引きとってくるるもんじゃろうか」 ことばを伝える術を失った水俣病患者たちになり代わり、彼らの言葉を紙面に呼び寄せる。挿入される医学的報告書や議事録と本編の文学…

不自然な宇宙

【概要】著者(監督):須藤靖 宇宙観の変遷やインフレーション宇宙論の概説後、マルチバースの諸段階(Lv.1~4)、宇宙原理や人間原理、シュレーディンガーの猫や量子自殺、4つの相互作用の大小関係などさまざまな話題にふれ、思考実験に誘う。素粒子論や宇…

楽園のカンヴァス

【概要】著者(監督):原田マハ 絵画ミステリー。美術研究者2人の奇妙な鑑定バトルと、絵画「夢」に関するアンリ・ルソーのありえたかもしれない物語。それらを現代のルソー展が導く27年越しの邂逅でサンドイッチする。「この作品には、情熱がある。画家の…

炎のタペストリー

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【概要】著者(監督):乾石智子 並外れた記憶力と奪われた力を持つ女主人公が、魔法や炎の鳥のいる世界を旅する。そんな王道ファンタジー。道具立ては普通だが、平和への祈りが印象に残る(「不忘の誓い」)。テンポよく密度高めに進行し1巻で完結するので…

痴呆を生きるということ

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【概要】著者(監督):小澤勲 タイトルが危なげなことからもわかるように15年くらい前の本。具体的すぎるほどの実例を挙げながら、自分に近しい人が認知能力の衰えにより、奇行や妄想、理不尽を撒き散らすモンスターに変わる恐怖を描く。「その悲惨を突き抜…

高坂正堯

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【概要】著者(監督):服部龍二 『文明が衰亡するとき』でおなじみ高坂の評伝。戦後政治史を縦糸に、高坂の精力的な活動を横糸に展開する。 大学教授としての研究と指導、政治ブレーンとしての活動、雑誌への寄稿やテレビ出演、多忙な生活を送っていたよう…

ブッダの旅

【概要】著者(監督):丸山勇 誕生~出家を過ごした地、修行~悟りの道程、伝道の旅や最後の旅といった釈尊ゆかりの地を写真とともに探訪する。釈尊の簡易伝記でもあり、原子仏教の簡易解説書でもある(三(四)法印、四聖諦、八正道など)。 エキゾチック…

ガンジー自伝

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【概要】著者(監督):マハトマ・ガンジー 訳:蠟山芳郎 ガンジーが自分の心を見つめながら、政界入りするまでを回顧する。内向的な青年がサッティヤーグラハ闘争やアーシュラム道場経営を指導していくさまには、運命的なものを感じる。自己省察をたえず続…

塾歴社会

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【概要】著者(監督):おおたとしまさ 「「学歴」よりも「塾歴」。この国では塾が受験エリートを育てているのだ」。 サピックスと鉄緑会に関し、システマティックすぎる教育内容やカリキュラムに関し紹介。公文⇒サピックス⇒鉄緑会⇒東大理Ⅲという王道of王道…

西洋美術史

【概要】著者(監督):木村泰司 古代ギリシャから現代アートまで、主要な美術作品や芸術家を紹介しつつその歩みを解説する。「美術を知ることは、その国の歴史や文化、価値観を学ぶこと」「美術は見るものではなく読むもの」とのこと。 その時代と地域を生…

無限と連続

【概要】著者(監督):遠山啓 集合論、群、トポロジー等、無限を数える数学の概念を解説。正直言って難しい。とりあえず無限にはランクがある。 【詳細】 カントールが始めた破天荒な試みである集合論は「無限の数学」。 1対1対応という手段で2つの無限…

生きづらい明治社会

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【概要】著者(監督):松沢裕作 このような大きな変化の時代の、そのさなかに自分が生きていたら、とても不安だっただろうということです。 競争社会と自己責任論の明治社会を生きた市井の貧しい人々。彼らが「通俗道徳のわな」に陥っていたことを指摘する…

転職の思考法

【概要】著者(監督):北野唯我 ストーリー形式で転職(というかマーケットバリューを高める働き方)の思考法を授ける。転職エージェントのビジネスモデル、マーケットバリューは業界全体の生産性に左右されること、世の中はbeing型の人がほとんどであると…

はじめての解析学

【概要】著者(監督):原岡喜重 題名通り。4章まではフ~ンだが、コーシー列が出てくる5章あたりで苦しくなる。6章の超関数では「?」が頭に渦巻いた。7章の複素解析、8勝の量子力学に関する記述は大学数学の復習になるかも。 【詳細】 解析学、それは…