Javaさんのお部屋・改

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

岩波文庫

インカ皇統記

【概要】著者(監督):インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベガ 訳:牛島信明 (1)「征服した側とされた側の、ほとんど最良の血が流れている」著者がインカ帝国の歴史・社会・風物をしゃべくり倒す。400年前といえども黄金の輝きを放っている。そう、インカ帝…

蕪村俳句集

蕪村俳句集 (岩波文庫) [文庫]著者(監督):与謝蕪村 校注:尾形仂【概要】芭蕉や一茶に較べると派手さはないが、生活感がある。【詳細】句集は出さぬと言っていたが、生前ひそかに選んでいた俳句の数々。ありのすさびに詠んだ句には、派手さはないが、生活…

自選 大岡信詩集

自選 大岡信詩集 (岩波文庫) [文庫]著者(監督):大岡信【概要】繊細さと強さが同居した現代詩集。シュールにならない程度に物語性があるのが良い。【詳細】『夢の散策』遥かに みちひたひたと霧にまじはり渡しのからだはあとをひいてながれていつたよろこ…

キリスト者の自由・聖書への序言

キリスト者の自由・聖書への序言 (岩波文庫) [文庫]著者(監督):M・ルター 訳:石原 謙 【概要】最新テクノロジーの活版印刷を使って旧約・新約聖書のまことの心を伝えようとしたパンフ。行よりも信、他力本願、往相・還相っぽい思想が浄土真宗っぽくてシ…

第二集 きけ わだつみのこえ

第二集 きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫) [文庫] 編:日本戦没学生記念会評価:A【概要】当時のエリートたちが理不尽で醜悪な現実に対し、いかに自己と向き合い、いかに自己を位置づけようとしたかの精神的苦闘の記憶。明朗と悲壮、韜晦と…

銀河鉄道の夜 他十四篇

銀河鉄道の夜 他十四篇 (岩波文庫 緑76-3) [文庫]著者:宮沢賢治 編:谷川徹三評価:B+【概要】自然科学と宗教の風味を纏ったケンヂ童話集。『銀鉄』『注文』以外にも意外といいのがあるよ。風と水と土と光とほんたうのさいはひを求め、さあ冒険だ!【詳細】…

獄中からの手紙

ガンディー 獄中からの手紙 (岩波文庫) [文庫]著者:M.K.ガンディー 訳:森川達雄評価:B+【概要】サッティーヤ道場の門人に宛てたストイックな戒律集。大いなるものへの献身と融和、不撓の決意など、汎宗教的な人間の本質をひたむきに追い求めている。解説…

堤中納言物語

堤中納言物語 (岩波文庫) [文庫]著者:? 校注:大槻修評価:B+【概要】『虫めづる姫君』『ほどほどの懸想』『はいずみ』『貝合』などの秀作十編をつつんだ平安アンソロジー。話の運び方や型、オムニバス形式など、現代でも通用する手法がこれでもかと盛り込…

土左日記

土左日記 (岩波文庫) [文庫]著者:紀貫之 校注:鈴木知太郎評価:A【概要】人事異動に伴い土佐から京に帰るときの、六十首余りを収めた旅日記もといダジャレ帳。古いがかなり読みやすい。妻や童、媼、船頭などに仮託して群像劇チックに表出させた亡児への追…

文語訳 新約聖書 詩篇付

文語訳 新約聖書 詩篇付 (岩波文庫) [文庫]著者:評価:A【概要】4福音書のみ読了。内容はおなじみ神の子の言行録。福音書ごとに内容の取捨選択や認識の差異はあれど、四回も同様の物語を読まされるので世界宗教の大まかな脳内回路形成には十分。古今東西変…

更級日記

更級日記 (岩波文庫) [文庫]著者:菅原孝標女 校注:西下経一評価:B+【概要】平安後期の地方官の娘の旅日記、歌日記、一代記。少女時代、源氏物語濫読や猫出現のあたりはまだ明るいが、上京以降は哀愁と幻滅と孤独が敷き詰められており鬱々としている。現実…

南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏―付・心偈 (岩波文庫) [文庫]著者:柳宗悦評価:A【概要】浄土系三宗の発展史(行⇒信⇒念仏)を、宗祖の言葉を辿りながらあざやかに解説していく。とりわけ一遍の功績を称揚する。透徹した大乗仏教の論理とその平易な解説、そして衆生に向けられ…

武家の女性

武家の女性 (岩波文庫 青 162-1) [文庫]著者:山川菊栄評価:B+【概要】水戸藩下級藩士の一家の日常を女性目線で活写する。幕末の動乱期ゆえ、習い事、家事、台所事情などに関するほっこりイベントと、血で血を洗う内訌の残虐さが同居している。菊栄のストー…

ランボオ詩集

ランボオ詩集 (岩波文庫) [文庫]著者:A・ランボオ 訳:中原中也評価:B【概要】近代詩人同士のコラボ。幻想と糜爛の香り横溢せる仏蘭西の光景が眼前に広がる。でも、これといってグッとくるものはなかったし、イマイチ入りこめない感じが捨てきれなかった。…

夜叉ヶ池・天守物語

夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫) [文庫]著者:泉鏡花評価:B+【概要】約100年前の作。白鷺城天守に集う妖怪たちの小気味よいセリフと残忍な描写が、鏡花の妖艶で奇怪な世界の醸成を助けている。姫路文学館で購入。『高野聖』もいいよ。【詳細】――そうおっしゃ…

北村透谷選集

北村透谷選集 (岩波文庫 緑 16-1) [文庫]著者:北村透谷 校訂:勝本清一郎評価:B【概要】彼の遺した詩や評論を辿りながら、理想と現実のあいだを激しく行き来した25年の生涯に思いを馳せる。収監経験や世の事々を論じていく姿勢はなかなか興味深いが、若さ…

シッダルタ

シッダルタ (岩波文庫) [文庫]著者:H.ヘッセ 訳:手塚富雄評価:A【概要】幾多の師のもとを経て真理に至る過程を感動的な筆致で描き出す。さすがはノーベル文学賞作家である。よくぞここまで東洋の心を理解したものだ。【詳細】シッダルタだけどゴータマじ…

ブッダ最後の旅

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫) [文庫]訳:中村元評価:B+【概要】繰り返しが多すぎるので差分だけにして。歴史的人物としての釈尊と超越者としての彼が混淆している。その臨終でアーナンダやチュンダに見せたやさしさは真実だったと信じたい…

我と汝・対話

我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1) [文庫]著者:マルティン・ブーバー 訳:植田重雄評価:A【概要】”Ich-Du”(我-汝)と"Ich-Es"(我-それ)の絶えざる往還という、一見東洋的な「関係」に焦点を当てた哲学的論考。WWⅠが近代西洋にいかに大きな影響を与え…

ブッダの真理のことば・感興のことば

ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫) [文庫]訳者:中村元評価:B+【評】「仏教の実践を教えた、恐らく最も著名でまた影響力ある詩集である」とのこと。漢訳版では『法句経』ともいう。釈尊のストイックかつ比喩を駆使した寸言が魂に触れる。たと…

東洋的な見方

新編 東洋的な見方 (岩波文庫) [文庫]著者:鈴木大拙 編:上田閑照評価:B+【評】「東洋文化の意義を高揚したい」禅爺(ZEN-G)。 「われわれ東洋人の心理は、知性発生以前、論理主義万能主義以前の所に向って、その根を下ろし、その幹を培うことになった」…

原爆詩集

原爆詩集 (岩波文庫) [文庫]著者:峠三吉評価:B+【評】「ちちをかえせ/ははをかえせ」の伝説の「序」でおなじみ。この詩集は、「人間としてふとしたとき自他への思いやりとしてさしのべられざるを得ぬ優しい手の中へのせい一ぱいの贈り物である。どうかこ…

文章の話

文章の話 (岩波文庫) [文庫]著者:里見 弴評価:A【評】「人並はずれたおしゃべり」の㌧。 文章の書き方は二の次にして、人間として立派でなければ、いい文章は書けない、立派な人間になるには、……これが、この本の特色です。いちおう子ども向けだが、内容は…

高野聖・眉かくしの霊

高野聖・眉かくしの霊 (岩波文庫) [文庫]著者:泉鏡花評価:B+【評】鏡花強化月間。『高野聖』、語り物で読みにくいけど、妖しい官能美に溢れていて面白い。売薬を追って入ったけもの道。蛇が闊歩し蛭が降る、日が傾けば茅蜩が鳴く。不図見えたは一見の山家…

カフカ短篇集

カフカ短篇集 (岩波文庫) [文庫]著者:カフカ 編訳:池内紀評価:B【評】不安げで歪な世界はときに突然、ときに徐々に崩落し、意味ありげな結句をもって締めくくられる。『掟の門』『雑種』『父の気がかり』『橋』『町の紋章』『プロメテウス』等。

和辻哲郎随筆集

和辻哲郎随筆集 (岩波文庫) [文庫]著者:和辻哲郎 編:坂部恵評価:B【評】人形浄瑠璃、能面、埴輪から感じ取った日本の風土。不完全や不足が、却って完全や理想への想像力の階梯を準備する。てっちゃん、日常のなにげない思いを論考めいた文章にするのが好…

童話集 風の又三郎

童話集 風の又三郎 他十八篇 (岩波文庫) [文庫]著者:宮沢賢治 編:谷川徹三評価:B+【評】ケンヂ珠玉の童話集を集めた。『又三郎』『ゴーシュ』『やまなし』『グスコーブドリ』等。「そうそう、苔の野原の夕日の中で、わたくしはこのはなしをすきとおった秋…

風土

風土―人間学的考察 (岩波文庫) [文庫]著者:和辻哲郎評価:B+【評】旅行体験、逸話、文学作品、思想書など縦横に例を引き、気候の類型を挙げ、風土と人間の相互作用をときぐほぐそうと試みる。春風は花を散らす風でありあるいは子供を海に嬉戯せしめる暑さで…

詩を読む人のために

詩を読む人のために (岩波文庫) [文庫]著者:三好達治評価:B+【評】達治がいろんな近代詩を紹介する。「私が以前から幾年かの間に、その折々詩を読んで覚えた感動(あるいは感興)を、あらまし、とり急ぎ列挙したということになるでありましょう」。詩を読…

茨木のり子詩集

茨木のり子詩集 (岩波文庫) [文庫] 選:谷川俊太郎評価:B+【評】『わたしが一番きれいだったとき』『自分の感受性くらい』でおなじみ、のり子。のり子曰く、「自分なりの納得のゆく時間の流れを別に作り出してゆきたい」。大岡信曰く、「イデオロギーを主張…