Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

伝記・啓発

宇宙を目指して海を渡る

宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由 [単行本(ソフトカバー)]著者:小野雅裕評価:B+【粗評】てっきりサイエンス系の棚にあるかと思ったら、自己啓発の棚に置いてあった。MITに6年半留学し、NASAで働き始めた著者。そんな彼のやや…

論語

論語 (岩波文庫) [文庫]訳注:金谷 治評価:A【粗評】みんな知ってる、孔子と弟子たちの言行録。「学びて時に~」「巧言令色~」「過ぎたるは~」「己れの欲せざる~」など既視感ある金言がズラリと並ぶ。聖人君子を目指し、仁徳を身につけたいキミに。「~…

氷川清話

氷川清話 (講談社学術文庫) [文庫]著者:勝 海舟 編:江藤淳、松浦玲評価:A【粗評】海舟王翁のべらんめえ談話が、項目ごとにほぼ時系列で整理されている。岩波の『海舟座談』の23倍くらい読みやすい。編集作業の苦労が随所にちりばめられている。翁の記憶違…

同行二人松下幸之助と歩む旅

同行二人松下幸之助と歩む旅 [単行本]著者:北康利評価:B【粗評】キタヤスの幸之助伝。さすが、読みやすい。赤貧の幼少期、度重なる肉親との死別、公職追放、さまざまな艱難辛苦を乗り越えて人は神になったのである。『松下 幸之助 (北康利の伝記シリーズ …

転んでもただでは起きるな! -定本・安藤百福

転んでもただでは起きるな! - 定本・安藤百福 [単行本]編:安藤百福発明記念館 評価:B【粗評】チキンラーメンやカップヌードルでおなじみの日清食品創始者・安藤百福の定本。第一部の百福伝のヴォリュゥム、倍くらいにしてほしかったな。憲兵にとっつかまっ…

人生の短さについて 他二篇

生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) [文庫]著者:Lucius Annaeus Seneca 訳:茂手木元蔵評価:A【粗評】セネカ先輩。『人生の短さについて』『心の平静について』『幸福な人生について』の三篇を収める。表題作がやはりベスト。『自省録』と併せてストア哲学…

人間を磨く

人間を磨く [ハードカバー]著者:安岡正篤評価:B【粗評】良き師、良き友を持ち、良き書を読み、ひそかに自ら省み、自ら修めることである。人生は心がけと努力次第である。現代人の頽廃を嘆くマサが、古今東西の智者たちの金言を蒐めた。陰徳ある者は必ず其…

カエサル

カエサル (講談社学術文庫) [文庫]著者:長谷川博隆評価:B【粗評】人物像・評価が錯綜 「歴史」と「伝記」の間をねらって書いてみた、とのこと。(~を思い出す)とフォロー体制が整っているので人物名を失念しても大丈夫。語り口も手伝って全体的に平易。…

代表的日本人

代表的日本人 (岩波文庫) [文庫] 著者:内村鑑三 訳:鈴木範久【粗評】西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の鑑三が厳選した「代表的日本人」5人を英語で紹介。平易な講話風で実に読みやすい。各章一節目の導入がウマい。西洋向けに神や愛と結…

海舟座談

新訂 海舟座談 (岩波文庫) [文庫]編:巌本善治 校注:勝部真長評価:B【粗評】百年の後に、知己を待つのだ。なにが、分るものか。昔から、大功の有った人は、人が知らないよ。久しうして後に分るのだ。それが、大変好きで、昔から、それを守ったよ。ナニ、忠…

西郷隆盛-命もいらず 名もいらず

西郷隆盛 命もいらず 名もいらず [単行本]著者:北康利評価:A【粗評】偉人の生涯は、時間の経過によって美化されていくのを常とする。しかし西郷は当時にあってすでに伝説であった。それは西郷という人物が、同時代人のみならずわが国の歴史において屹立し…

危機の指導者チャーチル

危機の指導者チャーチル (新潮選書) [単行本]著者:冨田浩司評価:B+【粗評】Battle of Britain でおなじみのWinston。「パリ燃え」が脳内で流れた。彼は、第二次世界大戦回想録において、1940年5月、首相に就任した夜、「これまでの人生すべてがこの時、こ…

本気になればすべてが変わる-生きる技術をみがく70のヒント

本気になればすべてが変わる―生きる技術をみがく70のヒント (文春文庫) [文庫]著者:松岡修造評価:B【粗評】自身のプロ経験やいろいろなスポーツ選手の逸話をもとに、見開き2ページにつき1つのヒントを紹介。各章の間にコラムあり。70って多くね? と突っ込…

古代への情熱-シュリーマン自伝(原題:SELBSTBIOGRAPHIE BIS SEINEM TODE VERVOLLSTÄNDIGT)

古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫) [文庫]著者:H. SChliemann 訳:村田数之亮評価:B【粗評】シュリーマン兄貴の自叙伝および発掘の記録。少なくとも15ヶ国語を話せるという人間機関車ナイスガイ。意志の漢。地味に訳者の名前がカッコイイ。一章は…

南方熊楠-森羅万象を見つめた少年

南方熊楠―森羅万象を見つめた少年 (岩波ジュニア新書) [新書]著者:飯倉照平評価:C【粗評】奇人として有名な南方熊楠。「少しくわしすぎるほどに熊楠の十代から二十代にかけての生活ぶりを追いかけて」みたと言う著者。『南方熊楠全集』-「履歴書」中の「…

道をひらく

道をひらく [文庫]著者:松下幸之助評価:A【粗評】松下電器(現パナソニック)創業者・松下幸之助が綴った「時にふれ折にふれての感懐」集。各500字程度。英題『The Path』が簡潔でカッコいい。各話センバツされただけあって精鋭揃いだが、特に『道』と『さ…

西郷南洲遺訓-附・手抄言志録及遺文

西郷南洲遺訓―附・手抄言志録及遺文 (岩波文庫) [文庫]編:山田済斎評価:A【粗評】西郷どんのありがた~いお言葉や書簡、手ずから抄出した言志録を収める。「道」や「誠」の大切さを説く。基本的には漢文調。読むスピードを遅くせざるを得ないが、却って寸…

高橋是清自伝

高橋是清自伝 (上巻) (中公文庫) [文庫]著者:高橋是清 編:上塚司評価:A【粗評】「日本財政の守護神」「だるま宰相」と呼ばれた是清翁が、奇しくも凶手に斃れる年に出版した自伝。上下2巻。上巻の終わり方がこうなったらもう田舎に引込んで、百姓でもする…

福翁自伝

福翁自伝 (講談社学術文庫) [文庫]著者:福沢諭吉 校訂・校注 土橋俊一評価:A【粗評】諭吉が晩年に口述筆記した痛快無比の自伝。もち口語体。当時のにほひが感じられて実によい。文章の軽妙洒脱なところに才を感じる。中津でくすぶっていた少年時代、適塾DQ…

松下 幸之助 (北康利の伝記シリーズ 子どもに語りたくなる偉人伝 1)

松下 幸之助 (北康利の伝記シリーズ 子どもに語りたくなる偉人伝 1) [単行本]著者:北康利評価:B【粗評】「経営の神様」松下幸之助のやや易しめの伝記。赤貧の幼少期、度重なる肉親との死別、公職追放、さまざまな艱難辛苦を乗り越えて人は神になったのであ…

ブリヂストン石橋正二郎伝-久留米から世界一へ

ブリヂストン石橋正二郎伝―久留米から世界一へ [単行本]著者:林羊海評価:C【粗評】日本足袋、ブリヂストンの創業者・石橋正二郎の生涯を記す。ネタは悪くないのだが、文章の練りが足りないように感じた。読んでいると幾度も止まってしまう部分があった。石…

定本 本田宗一郎伝-飽くなき挑戦 大いなる勇気

定本 本田宗一郎伝―飽くなき挑戦 大いなる勇気 [単行本]著者:中部 博評価:A【粗評】最近の自分のトレンドは伝記だ。一代で世界のホンダを築き上げた男、本田宗一郎。その波乱万丈、充填率MAX、フルスロットルの人生に圧倒された。膨大な資料をうまく配列し…

道は開ける(原題:HOW TO STOP WORRYING AND START LIVING)

道は開ける 新装版 [単行本]著者:Dale Carnegie 訳:香山晶評価:B【粗評】自己啓発本の大御所。『人を動かす』と本書がデルカネの二大巨塔だ。悩みを解消した事例がてんこ盛り。多すぎて却って困るくらいにね。違う方のカーネギーがかつてメンタル的に死に…

学問のすゝめ

学問のすゝめ (講談社学術文庫) [文庫]著者:福澤諭吉 校注:伊藤正雄評価:A*【粗評】壱萬円おぢさんこと諭吉の代表作。全十七編からなる歴史的ロングセラー。諭吉の舌鋒が冴えわたる。彼の前では釈迦も孔子も涙目だ。百数十年前の著作ではあるが、青少年向…

白洲次郎 占領を背負った男

白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫) [文庫]著者:北 康利評価:B和魂洋才でやりたい放題のGHQと闘ったダンディなおじ様。吉田茂の女房役・白洲次郎。歴史に埋没しつつあった彼の姿を、膨大な文献と取材をもとに再現しようと試みる。 戦中戦後の国内…

銀行王 安田善次郎-陰徳を積む

銀行王 安田善次郎: 陰徳を積む (新潮文庫) [文庫]著者:北 康利評価:B知ってるようで全く知らなかった安田財閥の祖・安田善次郎の生涯を平易な文章で詳らかにした本。自分は、こういった伝記風の本を待っていたのかもしれない。著者はかつて富士銀行の行員…

自省録(原題:TA EIS HEAUTON)

自省録 (岩波文庫) [文庫]著者:Marcus Aurelius 訳:神谷美恵子評価:A*世界史Bでおなじみの古代ローマ皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌス(121~180)が遺したメモ書きをまとめたもの。ひみつのノートを暴かれた皇帝には同情を禁じ得ない。書物の性…

読書について 他二篇

読書について 他二篇 (岩波文庫) [文庫]著者:Schopenhauer 訳:斎藤忍随評価:B鋭い例えを多用し、悪書や多読の有害さを説く。19世紀半ばの著とはいえ、「驚くほど新鮮」。当時の独語の紊乱を嘆く様も随所に見られる。「著作と文体」12章にて51ページにわた…

私の行き方考え方 わが半生の記録

私の行き方考え方 わが半生の記録 (PHP文庫 マ 5-5) [Kindle版]著者:松下幸之助評価:C元来蒲柳の質であった幸之助少年が、立志伝中の人物のごとく功成り名を遂げることになろうとは。こういう半生記などを読むと、よく幼少期のことを覚えているものだと感…

生き方

生き方―人間として一番大切なこと [単行本]著者:稲盛和夫評価:B稲盛財団記念館でおなじみ稲盛和夫の著書。読みやすい。京セラやKDDIの設立者だったことを知ったのはつい最近のことだった…。どうも実業界の首領は悟りの境地に達する傾向があるらしい。中国…