Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

仏教

出家とその弟子

【概要】著者(監督):倉田百三大正教養主義の代名詞。「運命がお前を育てているのだよ。ただ何事も一すじの心で真面目にやれ」の台詞にみられるように、100年の時を越えても色褪せぬひたむきさと純真さを掴み取れる。久々に再読(8年ぶりぐらい?)。 「こ…

よくわかる仏像ハンドブック

【概要】監修:江里康慧 仏教の簡易説明と仏像の変遷、特徴及び種類や製作技法など一通りのことを教えてくれる。 仏教の形而上的な思惟方法は好きで仏像のデザイン自体はそんなに好きではなかったのだが、不空羂索観音菩薩や如意輪観音、降三世明王はデザイ…

ブッダの旅

【概要】著者(監督):丸山勇 誕生~出家を過ごした地、修行~悟りの道程、伝道の旅や最後の旅といった釈尊ゆかりの地を写真とともに探訪する。釈尊の簡易伝記でもあり、原子仏教の簡易解説書でもある(三(四)法印、四聖諦、八正道など)。 エキゾチック…

仏教抹殺

【概要】著者(監督):鵜飼秀徳 「明治維新150年」は同時に、「廃仏毀釈150年」でもある。水戸、薩摩、松本、京都など各地に残る廃仏毀釈の名残をフィールドワークにて調査する。タイトルが過激だが、旧薩摩藩では言い過ぎではないくらい徹底的だったようだ…

永久保存版 御朱印アートブック

【概要】著者(監督):菊池洋明 見ての通り東西のイケてる御朱印を集めた。私も最近御朱印集めを始めたのでモチベーションが高まった。京都・奈良の寺社を再度経廻って御朱印ハンティングを繰り返し実施していく。ああ、もっと早く始めておけばよかった。 …

聖☆おにいさん

聖☆おにいさん(通常版) [DVD] [DVD]著者(監督):高雄統子【概要】同名マンガの映画化。原作のゆる~い感じがうまくアニメ化されている。【詳細】<あらすじ>マンガは少しだけ読んでいる。「聖人」料金、奇蹟、聖痕、復活、「ほっとけ」、苦行、念仏、仏の…

チベット旅行記

チベット旅行記(上) (講談社学術文庫) [文庫]著者:河口慧海【概要】明治時代に真の仏典を求め、鎖国中のチベットに乗り込んだ変な僧の冒険活劇。寒さや高山病や熱病で何回も死にかけたり、ヒマラヤ山脈近傍国のVIPと友達になったり、原始仏教の斎戒を保った…

南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏―付・心偈 (岩波文庫) [文庫]著者:柳宗悦評価:A【概要】浄土系三宗の発展史(行⇒信⇒念仏)を、宗祖の言葉を辿りながらあざやかに解説していく。とりわけ一遍の功績を称揚する。透徹した大乗仏教の論理とその平易な解説、そして衆生に向けられ…

シッダルタ

シッダルタ (岩波文庫) [文庫]著者:H.ヘッセ 訳:手塚富雄評価:A【概要】幾多の師のもとを経て真理に至る過程を感動的な筆致で描き出す。さすがはノーベル文学賞作家である。よくぞここまで東洋の心を理解したものだ。【詳細】シッダルタだけどゴータマじ…

ブッダ最後の旅

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫) [文庫]訳:中村元評価:B+【概要】繰り返しが多すぎるので差分だけにして。歴史的人物としての釈尊と超越者としての彼が混淆している。その臨終でアーナンダやチュンダに見せたやさしさは真実だったと信じたい…

ブッダの真理のことば・感興のことば

ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫) [文庫] 訳者:中村元【評】「仏教の実践を教えた、恐らく最も著名でまた影響力ある詩集である」とのこと。漢訳版では『法句経』ともいう。釈尊のストイックかつ比喩を駆使した寸言が魂に触れる。 たとえため…

日本人の思惟方法

日本人の思惟方法〈普及版〉 [単行本]著者:中村元評価:B+【評】あらゆる仏教経典や思想書、その他文献を渉猟し、外来思想の受容および変容の経緯、言語、習慣の特徴から日本人の思惟方法を探る試み。『海と毒薬』『風土』『失敗の本質』などと一緒にどうぞ…

浄土経典

浄土経典 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】わが国でいちばん有名なのが『法華経』と、この『浄土三部経』(『阿弥陀経』『大無量寿経』『観無量寿経』)でしょう。この二つがひとびとにもっとも強く影響を及ぼしていると思われます。『…

『維摩経』『勝鬘経』

『維摩経』『勝鬘経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:B+【評】安心と信頼の漢訳+サンスクリット訳(+チベット訳)で贈る、大乗仏典シリーズその三。『維摩経』『維摩経』の中心思想は、一語でいうならば、この章の表題に出ているように、…

『法華経』

『法華経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】「『法華経』は大乗経典のなかの代表的な経典で、昔から「諸経の王」とよばれ、もろもろの経典のなかの最高のものであるとして、広くアジア諸国で信奉されてきました」。釈尊すべてを観る。…

仏教入門

仏教入門 (岩波ジュニア新書) [新書]著者:松尾剛二評価:B【評】表紙のガンダーラ感が半端ではないが、日本仏教に重点をおいた仏教入門書。仏教の成立、伝播、主要宗派、教義の簡単な解説など、広範かつそこそこの内容がある。知ってるようで知らない仏教の…

釈尊の生涯

釈尊の生涯 (平凡社ライブラリー) [新書]著者:中村元評価:B+【評】「ゴータマ・ブッダ(釈尊)が実際にどのような生涯を送ったか、そのあとを能うかぎり明らかにしようとするのが、この書の目的である」。なるだけ古い典籍のなるだけ古い章句に依ったとの…

マンガでわかる仏像

マンガでわかる仏像: 仏像の世界がますます好きになる! [単行本監修:三宅久雄 イラスト:永田ゆき評価:B【評】「はじまるよ!」などの如来にあるまじきセリフ、ちゃんほととのかけあい、オカマっぽい釈迦如来、シフト制の十二神将、そんな軽いノリが好き。…

般若経典

般若経典 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】『般若心経』『金剛般若経』『八千頌般若経』のダイジェスト版。ほんとに仏教は東洋思想の大きな母体となっているなあと思う。ただ、早熟すぎてすぐに世界の秘密<空>に行きついちゃったから…

慈悲

慈悲 (講談社学術文庫) [文庫]著者:中村元評価:B【評】めっちゃお堅い。でも、ひたむき。『輪廻の苦患を知りつくしたおんみをそこに長い間とどまらしめた大悲と、おんみとでは、いずれを先にわれは拝すべきであろうか。』現代の問題は実は古代の問題であっ…

神仏習合

神仏習合 (岩波新書) [新書]著者:義江彰夫評価:B【評】「神仏習合を通して日本人の精神世界の豊かな歩みを、社会構造と有機的にリンクさせながら描きなおす試み」。Stage①八世紀後半から九世紀前半にかけて、全国いたるところでその地域の大神として人々の…

人類哲学序説

人類哲学序説 (岩波新書) [新書]著者:梅原猛評価:B【評】私は、禅で日本文化を説明するよりもはるかに幅広く、多くの日本文化を、この「草木国土悉皆成仏」という思想で説明できると考えております。「思惟するわれ」は、肉体を持たないことによってまった…

密教経典・他

密教経典・他 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】『金光明経』『理趣経』『大日経』。『金光明経』東洋的君主論。是の故に応に 正法に随って世を治め善を以て国を化き 非法に順ぜざるべし寧ろ身命を捨つるも 眷属を愛せざれ親しきもの親…

論書・他

論書・他 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:B+【評】『中論』『唯識三十頌』『菩提行経』について取り上げる。東洋哲学の成果を味わえ。『中論』竜樹の説いた空の思想、中観、永遠の今、本質の否定などについて。空である場処に因縁が集まり、…

『華厳経』『楞伽経』

『華厳経』『楞伽経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】ハジメが『華厳経』と『楞伽経』のダイジェスト版をお送りする。インドからシルクロード、コータンそれから中国、朝鮮半島、日本と、さらに南方のジャワにいたるまで、全アジアが…

正法眼蔵随聞記

正法眼蔵随聞記 (岩波文庫) [文庫]編:懐奘 校訂:和辻哲郎評価:A【評】主君父母も我に悟りを与ふべからず。妻子眷属も我が苦みを救ふべからず。財宝も我が生死輪廻を截断すべからず。世人も我をたすくべきにあらず。非器なりと云ひて修せずんば何の劫にか…

ブッダのことば

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫) [文庫] 訳:中村元【評】ハジメが梵語から訳出した、仏教最古の聖典。ゴータマさん、道場破りないし悩み相談に来た訪問者をあざやかに対処していく。生きとし生けるものへの愛、因果、輪廻、無常、分別・五根・執…

空海の風景

空海の風景〈上〉 (中公文庫) [文庫]著者:司馬遼太郎評価:B【評】さて、『空海の風景』のことである。けれん味あふれる空海の生涯を、小説とも随筆ともいえぬ語り口で描き出す。 ひるがえっていえば、それが司馬遼太郎的文体ということなのであろう。この…

今日から役立つ仏教

今日から役立つ仏教 (スッキリわかる!) [単行本]著者:正木晃 評価:B【評】1~3章で仏教がだいたいわかる。こういう系にしては適度にはっちゃけているのでよろしい。

意識と本質

著者:井筒俊彦【評】 東洋哲学――その根は深く、歴史は長く、それの地域的拡がりは大きい。さまざまな民族の様々な思想、あるいは思想可能体、が入り組み乱れて、そこにある。 東洋哲学の諸伝統を、時間軸からはずし、それらを範型論的に組み換えることによ…