Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

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【概要】著者(監督):ジェーン・スー 「片桐はいり村いちばんの美人」が女子性について諧謔と切なさを交え語る。演題は、結婚、容姿や若さ以外の価、値隙、仕事ゲーム、父娘関係、東京など多岐にわたる。深爪とかトイアンナ的なやつ。曰く「女は生涯、いち…

腕一本・巴里の横顔

【概要】著者(監督):藤田嗣治 Foujitaの自伝的エッセイ。巴里楽しみすぎ、パパ甘すぎ。 黒田清輝、森鷗外、ピカソ、モディリアーニ、ルノアールなどの同時代人が平気で出てくるのがすごい。 「喜々として私の画を懐に抱いて帰って行く少年は、今も私の美…

風味絶佳

【概要】著者(監督):山田詠美 ちょっとヘンで訳ありの男女の、ちょっと肉感的な短篇集。肉体労働者を主人公に、リアルな味覚・触覚が紙面から漂う。部屋のちょっとした小物や料理の描写が感覚を刺戟する。 「憐みに肉体が加わると恋になる」「たったひと…

妻に捧げた1778話

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【概要】著者:眉村卓病床の妻に贈った千夜一夜物語。そのうち19篇をエッセイとともに紹介する。ショートショートのクオリティはそうでもないが、エッセイの随所に鏤められた妻との想い出や所感に、著者の実直な人柄と円熟した夫婦の静かな情愛を見た。曰く…

日本史の論点

【概要】著者(監督):いろいろ(五名共著) 五名の歴史学者が日本史の主な論点を整理する。日本史が概観できお得感がある。 「邪馬台国はどこにあったのか」「元寇勝利の理由は神風なのか」といった定番の話題はもとより、「中世はいつ始まったか」「いつ…

『愛され上司』になる方法

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【概要】著者(監督):堀内一人 序盤はまあまあだが、後半はう~ん? といった感じ。まあリクルートってこういう人いそうだな~と。考え方の一つの類型として。 序章の「自分を手放す」というのは仏教的で無口な自分にはなじみやすい考え方ではある。あとは…

コンカツ?

【概要】 著者(監督):石田衣良 アラサー女性4人組のコンカツ戦記(アラ還も)。合コン、お見合いパーティ、仕事での出会い、知人の紹介…あらゆる戦場で闘い続けた先に「運命の人」は現れるのか。他人事でないのが恐ろしい。 総合職と一般職、正社員と非…

ビブリオバトル

<出張報告(2018/10/27)> これに行ってきた。岡山県立図書館の「やってみよう! ビブリオバトル」。 http://www.libnet.pref.okayama.jp/…/…/2018festa/festa03.html とっつき易く言うと書評合戦で、5分で好きな本をプレゼンし、3分でディスカッションとい…

日本の小さな本屋さん

【概要】著者(監督):和氣 正幸 東京、長野、大阪、京都、岡山、広島、熊本などの小規模な本屋の写真集。 オシャレで雰囲気のいい写真もさることながら、店主が本屋をはじめたきっかけや本を選ぶ基準などが明かされた地の文章もよい。脱サラして古書店(新…

ビブリオバトル

【概要】著者(監督):谷口忠大 じわじわ勢力を拡大している「ビブリオバトル」の紹介本。考案者が書いているところがミソ。ビブリオバトルの基本的なルール、効能、歴史(まだ10年も経っていないが)などを解説する。ラノベ風のプロローグ/エピローグ、明…

夫婦善哉

【概要】著者(監督):織田作之助 『夫婦善哉』『続 夫婦善哉』『雨』『俗臭』『聴雨』『蛍』を読了。夫婦の腐れ縁や愛憎、生活や世間の喜怒哀楽をユーモラスに、しかし繊細に描く短篇集。基本的な舞台は大阪で人情味のある関西弁の話し言葉が心地よい。登…

古代マヤ・アステカ不可思議大全

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【概要】著者(監督):芝崎みゆき メソアメリカの絵入りの手書き紹介本。遊び心と偏愛を感じる。 ほどよく気の抜けた絵、時折挿入される的確かつ率直なコメント、入念な調査に基づく情報量(膨大な参考文献リストを見よ)の三者がうまく嚙み合っている。得…

社内恋愛の教科書

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【概要】著者(監督):片瀬萩乃 半分ネタ、半分ガチ。もはや心理学。進展の段階ごとに秘訣が明かされているが、道はあまりに遠い。でも、「焦らず、慌てず、確実に」。何があっても、めげずにあいさつ・声掛けすることを自分に言い聞かせて、うわぁ、頑張ろ…

斉木楠雄のΨ難

【概要】著者(監督):福田雄一 原作の文化祭部分をまさかの実写映画化。ほぼ原作通りか。 そこそこのテンポの良さと、CGや小道具の若干チープでゆるい感じのおかげで安心して見られる。照橋さんもとい橋本環奈がやたら映るのだが、ちょっとイメージと合わ…

場の思想

【概要】著者(監督):清水博 「自己の卵モデル」「三種の場(生活・人生・生死)」を駆使して、21世紀に必要な思考のいちフレームワークを提供する。卵の黄身(自己)を取り巻く白身が織りなす自他非分離的空間(純粋生命)に比重を移し、場の共創を活発に…